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対面自粛をいつまで続けるかについて

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代表です。

 

緊急事態宣言も延長されそうな雰囲気ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

Stay Homeが続くのはげんなりする方も多いかと思いますが、良い気分転換をはかってください。

 

さて、先日Tweetもしたのですが、今日の話題は、今弊社も行っている対面によるカウンセリングの自粛、これをいつまで続けるかということです。

 

 

ライデックでは4/2より対面カウンセリングは業務停止(事実上の全業務停止)しています。また、他にもいち早く休所を決断されていた施設がありました。

今日考えたいのは、一体対面カウンセリングはいつから始められるのでしょう?という疑問についてです。

 

5/6以降もウイルスは消えるわけではないので...

今の緊急事態宣言下は少なくても弊社では難しい。

5/6の現在の緊急事態宣言下も、どうやら延長機運が高まってきたようです。

日々の感染症者が一番多く出ている東京では、どうやら自粛の効果か、トレンドとしては1日の感染者数が少なくなっているようですが、とはいえ地方へと感染者が広がっている現状もあり、緊急事態宣言の延長は仕方が無いと感じます。

toyokeizai.net

少ない感染者数増加で安定したと判断できた際には、緊急事態宣言も解かれ、市中での感染機会が一定の感染予防策がされた中で安心できる環境が整うのだと思います。

 

対面カウンセリングを安心して行うためには

今後対面でも安全に行うために何が条件になるのでしょうか?

愚考してみます。

代表の現段階での個人的意見であることはご承知ください。私は精神科医であり、勿論感染症は専門外ですが、経営者としては今の時点から考える必要もあります。

 

今回は考えるに当たり、①感染予防、②感染拡大の平衡状態、③ワクチンや治療薬の開発の面から。

 

①感染予防

今回の新型コロナウイルスは、基本的には致死性が低く、だからこそ多くの人が、医療関係者も含めて当初甘く見ていた観があります。

2月くらいまでの空気感を個人blogに書いてみたのでよろしければ参考まで。

neurophys11.hatenablog.com

 

今現在、新型コロナウイルスの様々な特徴が、それも嫌な特徴が明らかになってきた時点ではやはり感染することを甘く見るわけにはいかず、感染機会を減じる、予防的手立てはどうしても必要です。

できるだけ感染可能性を減じるための効果的予防策を取りつつ、何が条件として必要でしょうか。

 

②感染拡大の平衡状態

これは今日本が目指しているゴールだと思います。

ここでいう平衡状態とは、感染者数は0にならないけど増加速度が鈍化、医療が十分に対処できる数に落ち着く状態と考えます。

一定の集団免疫獲得後になるのかもしれません。

いずれにしても、重症の予兆があるときに可能な限り早く、確実に医療受診ができることが大事です。

考えてみれば、重症時に確実に病院にかかれるのなら、私たちは安心して(とは大げさにしても)新型コロナウイルスに罹ることができるわけです。

インフルエンザや結核など、私たちは今でも多くの死ぬかもしれない感染症に曝されているわけですが、それでも安心して生活できていたのはこれが理由の1つです。

 

③ワクチンや治療薬

もちろん早期に望みますが、開発後でなくては対面業務が難しいというのでは再開が何年後になるかはわかりません。

アビガンやレムデシビルなど、効果があるのでは?と考えられる薬が取りざたされていますが、そもそも新型コロナウイルスに対して開発された薬ではなく、また副作用がそれなりにあることも考えなければいけません。まして新薬開発は大変時間がかかります。

ワクチンも同様に慎重に考える必要があるでしょう。猛烈なスピードでワクチンが開発されているようですが、効果検証には確実に時間が必要です。

answers.ten-navi.com

これから先、私たちは明らかに新型コロナウイルスとどのように共存するかを考えなければならないはずです。薬とワクチンは、あくまでも強い安心感を得るためのおまけ的に考えるべきでしょう。インフルエンザも以前はワクチンのみ、しかも外れることもあれば、接種率が必ずしも高くない現実があったわけですから。

 

さて対面自粛をいつまで続けよう?

これまでの①-③は医学的見地からの考察でしたが、医学的に安全と判断されることが必ずしも我々の安心感に繋がるわけではないことは3.11以降特に感じることです。そう考えると、上記の②が達成された後に、効果的な①の予防策をしっかりとりつつ、ということになるでしょうか。

予防は完全ではない、というのは先に書いたとおりですが、しかしながら万が一感染してもちゃんと医療機関に罹って、今可能な最善が尽くされる、そういう安心感があれば私たちは活動できるわけです。

効果的予防策に関しては、後日また改めて考えたいと思います。

 

いずれにしても対面業務自粛をいつまで続けるかです。

断言は難しいですが、

少なくても緊急事態宣言が解除されるまでは継続。弊社に関しては、です。*1

長くて5月末までであることを望みます。その後も利用者とスタッフがお互いに安心感を持ちうる中でならという条件付きとなるかもしれません。

 

そして遠隔利用を

対面が難しいからといって、私たちのような支援機関がいつまでも止まっているわけにはいきません。

Zoomなどを利用しての遠隔カウンセリングを進めていくことを考えています。

実際、既に試験的にですが、千葉市の就労移行支援施設プラクトさん*2で月1で行っている訪問プログラムをZoomを使った遠隔プログラムとして行っています。

なかなか良かったと考えていますが、グループのプログラムのみならず1対1の対面カウンセリングも一旦遠隔が始まれば、遠隔で行うことがずっと主流になるのかもしれません。

 

コロナ禍が収まった後、我々が多様な選択肢の中から、自分の状況にあったやり方でカウンセリングを含めたサービスが円滑に受け取れる、そういう世の中になることを望みますし、その一端を弊社も担えたら、と思います。

 

 

最後に…

 

現在病床が逼迫する中、新型コロナウイルス感染に対峙している全ての関係者の皆さんに心から感謝と尊敬の念を申し上げます。関係者の皆さんは医師・看護師を始めとして、医療やその医療の場を間接的にも支えてくださるすべての皆さんです。

また、私の勤務先クリニックでは対応に協力してくださっている患者さんたちがいます。主に診察間隔の延長であり、また電話再診を含めた遠隔診療を始めていますが、大きな混乱も無くご協力いただいています。有難うございます。

そして受付や看護業務のスタッフには心中不安もあろうかと思いますが、こういった中でこそ診療業務も継続が大事な中で来てくれており、心より感謝しています。

現在感染し、闘病中の方々には1日も早い快復を心より祈念いたします。 

 

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*1:この点に関してはいろんなご意見があることは承知しています。クリニックはより密な状況ですけどやっているわけですしね。どういう対策をとるかにもよります。

*2:https://practicalaction.co.jp/pract/

自分を知り、自分をかえていく