RIDC_JPのブログ

最新の医学研究情報を「正しく」かつ「わかりやすく」伝えるためのブログ

株式会社ライデック(発達特性研究所)の公式ブログ

治療薬

報酬系とADHDのfMRI研究

新しく会社に加わった学術担当の萱原です。医学部で学生しております。今日から代表と組んで論文紹介系の記事を書きますので、どうぞよろしくお願いします! 今回のテーマは報酬系とADHDです。 報酬系とは? 抗ADHD薬 薬の作用メカニズム 今回の実験 実験結果 …

生成AI3種に抗ADHD薬について聞いてみる

代表です。 以前、生成AIのChatGPTに発達障害支援を問うてみる、ということで記事を書きましたが、今回は正否を判定しやすい抗ADHD薬について聞いてみました。 ちなみに生成AIで一般的に知られた最初がChatGPTですね。生成AIとは色んな定義があるようですが…

エムガルティ体験記

代表です。 3月に入り若干暖かくなりましたね。 新型コロナの方は相変わらずで、特にオミクロン株が主流になってからは身近にも感染された方が増えてきているのでは思います。無症状の方も多いので、正直自分だって感染してわからないまま治癒していることがある…

オキシトシンとASDについての最近の話題

こんにちは、広報見習いの吉良です! 最近はどんどん寒さが増してきたからか、朝起きなければならない自分と布団に潜っていたい自分との戦いが激しくなる一方です。私は一年の中では冬が好きですが、この時間だけは大変です・・・! 自閉スペクトラム症(ASD)…

中枢刺激薬と心血管副作用について

医学部5年、学術広報見習いの吉良(きら)です。 さて、今回紹介する内容は、ADHDの治療薬として用いられているメチルフェニデート(商品名:コンサータ)の血管系への影響に関する研究、ADHDと運動に関する研究です。 以前、弊社のツイートでコンサータのような中…

GABAってよく聞くけど...

学術広報見習いの吉良(きら)です。 こんにちは。 オリンピックも開幕! 暑くなりましたね。 今日はお菓子売り場なんかを見てると目につくアレについてです。 GABAとはなんぞや? そもそもGABAを摂取する事で落ち着く効果はあるのか?と調べた論文 GABAは脳内に作用…

うつ病とモノアミン (1)

代表です。今国内は一部の都道府県に対して3回目となる緊急事態宣言が出され、現実に関西圏は医療が非常に切迫している状況ですね。 そんな中ワクチン接種が開始されたもののその接種スピードにヤキモキしている方が多いかと思います。 私もその一人ですが、…

クライネ・レビン症候群(Kleine-Levin Syndrome)

代表です。4月に入り、新型コロナウイルス感染症の話題はやはり尽きず、大阪で流行中の変異株とついに始まったワクチン接種のスピードと、気にかかることが多いですね。特にワクチンは医療従事者には先行接種と言いつつ、私も未接種です。振り返れば1年前は…

【新薬】ビバンセ®︎について_その2

_____________________________________________________________________________ 目次 ビバンセとコンサータを比較してみる < ビバンセの効果は、コンサータと同程度かそれ以上 > <有害事象・副作用の発現頻度は高い> <気になる体重減少> あえてビバ…

抗ADHD薬の価格を見てみる_2021年版

皆様、代表です。こんにちは。 新型コロナウイルス感染症に関しては未だ一部都府県で緊急事態宣言下ですが、少しずつ検査陽性者数、陽性率等下がってきており医療者として有り難いなと感じています。さらにこれからワクチン接種が始まるとこれから先に希望が…

【新薬】ビバンセ®︎について_その1

こんにちは!株式会社ライデック学術広報のサハラです。 今回は久しぶりに薬に関する研究論文を紹介します。2019年、抗ADHD薬の新薬として、日本の塩野義製薬から”ビバンセ®︎カプセル”が発売されました。コンサータ、ストラテラ、インチュニブに続いての4剤…

【最新レビュー】抗ADHD薬のリスクとベネフィット(3)_うつやてんかん、精神症状への影響

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は処方データベースを用いた抗ADHD薬*1の最新の疫学レビュー(2019)より、「うつ」「精神症状」「てんかん」といった併存する病気と抗ADHD薬の関連性について紹介します。 Part1では、抗AD…

【最新レビュー】抗ADHD薬のリスクとベネフィット(2)_犯罪・自殺・依存への影響

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は処方データベースを用いた抗ADHD薬の最新の疫学レビュー(2019)より、「犯罪」「自殺・自傷」「依存」の3つを紹介します。前回では、抗ADHD薬の長期的な影響について「自動車運転」や「…

【最新レビュー】抗ADHD薬のリスクとベネフィット(1)_長期的効果、運転や教育への影響など

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は処方データベースを用いた抗ADHD薬の最新の疫学レビュー(2019)を紹介したいと思います。なぜ紹介するかと言うと、抗ADHD薬を飲んでいる人も飲んでいない人も、多くの人が短期的な副作用…

コンサータ処方の流れが変わりました

代表です。 11月にコンサータの新流通システムについて書きましたが、いよいよ12/2より運用が始まりましたので、続報をお知らせしようかと思います。 www.tsudanuma-ridc.com 前回書いたように、コンサータを今後処方するときには、患者登録が必要になる点で更に処…

コンサータ処方の流れが変わります

代表です。 いささか寒くなってまいりましたが、皆さま体調崩していないでしょうか。 私はしょっちゅう風邪気味になります...昔からですが。 コンサータの流通管理が変わる さて、ADHDの治療薬として処方されるコンサータですが、この12月(もうすぐですね)から処方…

【風邪は万病のもと】子どもの頃に感染症に罹ることで精神疾患を発症しやすくなる?

今回は、子ども時代に感染症に罹患することで、思春期以後の精神疾患発症のリスクが上がるかどうかを調査した研究を紹介します。

【妊婦×環境リスク】 妊娠中のADHD治療薬の服用は胎児の発達に悪影響があるのか。

今回紹介する論文は、ADHD治療に用いられる薬を妊娠中に飲むと害があるのかどうかを調査したメタ解析レビューです。8つのコホート研究をメタ解析していて、かなり小規模ながら、シンプルな研究でわかりやすい。

抗ADHD薬の値段を他の精神科治療薬と比べてみた

ADHDの方に処方する代表的2薬、継続するにはかなり経済的に負担がかかる。代表の松澤です。 ご存知の通りADHDの方には治療薬が存在します。 効果もしっかりあるのですが、結構問題なのは価格でしょう。 基本的には日常使い続けるので、安いに越したことはないんで…

自分を知り、自分をかえていく