RIDC_JPのブログ

最新の医学研究情報を「正しく」かつ「わかりやすく」伝えるためのブログ

株式会社ライデック(発達特性研究所)の公式ブログ

研究

ASDの聴覚過敏のメカニズムを探る

皆さん、こんにちは! 広報見習いの吉良です。最近は自宅で勉強の日々を送っております…。台風に蒸し暑さやコロナ第7波(収束方向ではありますが)と今も大変な日々が続いておりますが、皆様どうぞ健康に気を付けてお過ごしください。 さて、今回紹介する論文…

量と質がADHDのワーキングメモリ発揮に影響する?!

こんにちは、広報見習いの吉良です! 夏真っ盛りの日が続いていますね…。体温を超える猛暑もあって身体が慣れるのも大変ですよね。 皆様もどうぞお体に気を付けてお過ごしください! 今回はADHDに関する論文を紹介します。 以前このブログでも、ADHDに関して…

心理学のミステリーを追体験してみよう?

心理学を学ぶ人は知らない人がいないくらい有名なアルバート坊や。でも、彼ついて知っている人は少ないようです。そんな彼について調べた人達のお話になります。はたして、アルバートは本名なのでしょうか?

遺伝子変異が影響する年齢依存的な脳構造について

皆さんこんにちは、広報見習いの吉良です! いよいよ6月で雨の日も増えてきた気がしますね。 さて今回は、脳の発達と衰えに関する記事を書いていきたいと思います。 内容は下記リンク先のNature Neroscience誌からです。 www.nature.com 脳は年齢を重ねるにつ…

ポリジェニックリスクスコア(PRS)について_新しい遺伝指標

皆さん明けましておめでとうございます! 2回続けて広報見習いの吉良です。 寒いですね。この季節はラーメンをすすってほっこりするのが好きなのですが、塩分の取り過ぎに!という戒めと、おいしいスープに出会いたい!という欲求の戦いは常に欲求が勝ち、やや…

オキシトシンとASDについての最近の話題

こんにちは、広報見習いの吉良です! 最近はどんどん寒さが増してきたからか、朝起きなければならない自分と布団に潜っていたい自分との戦いが激しくなる一方です。私は一年の中では冬が好きですが、この時間だけは大変です・・・! 自閉スペクトラム症(ASD)…

中枢刺激薬と心血管副作用について

医学部5年、学術広報見習いの吉良(きら)です。 さて、今回紹介する内容は、ADHDの治療薬として用いられているメチルフェニデート(商品名:コンサータ)の血管系への影響に関する研究、ADHDと運動に関する研究です。 以前、弊社のツイートでコンサータのような中…

GABAってよく聞くけど...

学術広報見習いの吉良(きら)です。 こんにちは。 オリンピックも開幕! 暑くなりましたね。 今日はお菓子売り場なんかを見てると目につくアレについてです。 GABAとはなんぞや? そもそもGABAを摂取する事で落ち着く効果はあるのか?と調べた論文 GABAは脳内に作用…

【新薬】ビバンセ®︎について_その2

_____________________________________________________________________________ 目次 ビバンセとコンサータを比較してみる < ビバンセの効果は、コンサータと同程度かそれ以上 > <有害事象・副作用の発現頻度は高い> <気になる体重減少> あえてビバ…

【新薬】ビバンセ®︎について_その1

こんにちは!株式会社ライデック学術広報のサハラです。 今回は久しぶりに薬に関する研究論文を紹介します。2019年、抗ADHD薬の新薬として、日本の塩野義製薬から”ビバンセ®︎カプセル”が発売されました。コンサータ、ストラテラ、インチュニブに続いての4剤…

発達障害の診断、そして検査の実際 〜その3〜

_____________________________________________________________________________ 目次 【発達障害に特化した診断・評価とは】 ASDのスクリーニング・アセスメント ASDは”スクリーニング”が充実している ASDの診断・評価のゴールド・スタンダード ADHDのス…

成人期ADHDと日中の過度の眠気について

代表です。新型コロナの話題も最近は、GOTO関連のニュースを見る機会が増えてきましたね。 ただ、医療に直接関わっている医師に話を聞くと、やはり今後冬にかけてインフルエンザと重なるとどうなるのか、最近感染者が増している欧州の状況など考えると一定の…

発達障害の診断、そして検査の実際 〜その2〜

_____________________________________________________________________________ 目次 【発達障害の検査の実際】 知能検査だけでは不十分 発達障害でよく使用される検査 検査には段階(流れ)がある 医療機関によって受けられる検査は異なる _____________…

視覚過敏について調べてみた(後編)

_____________________________________________________________________________ 目次 【視覚過敏への配慮】 どんな合理的配慮が考えられるか 少しずつ社会は変わりつつある…? 【後書き】 感覚の違い(=自分とは異なる世界)があることを認識する 感覚の…

今こそ求められる心のしなやかさーレジリエンスについて①ー

もし医療費が高額になってしまったら?この制度を知っておくことで、いざという時の心配ごとが少し減るのではないでしょうか。

視覚過敏について調べてみた(前編)

_____________________________________________________________________________ 目次 【前書き】 視覚過敏で困っていました 大人になるまで気づかなかった 他人はもっと気づきません 【視覚過敏の特徴】 視覚過敏は感覚過敏の一種です 視覚過敏は聴覚過敏…

【研究紹介】発達障害は体の不調を起こしやすいのか?_ADHDと身体疾患

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は「子どものASDやADHDといった発達障害が体の不調を起こしやすいのか」というテーマのADHD編になります。前回の記事(ASD編)の続きになります。 【ADHDと身体疾患】 <ADHDと免疫疾患> …

【研究紹介】発達障害は体の不調を起こしやすいのか?_ASDと身体疾患

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 新型コロナウィルスの終息がいつになるのか、、、不安が拭えないまま5月も半ばを過ぎました。弊社でもビデオチャットアプリ(Zoom等)での遠隔カウンセリングを採用し、当面の間は対面業務は自粛する…

【最新レビュー】抗ADHD薬のリスクとベネフィット(3)_うつやてんかん、精神症状への影響

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は処方データベースを用いた抗ADHD薬*1の最新の疫学レビュー(2019)より、「うつ」「精神症状」「てんかん」といった併存する病気と抗ADHD薬の関連性について紹介します。 Part1では、抗AD…

【最新レビュー】抗ADHD薬のリスクとベネフィット(2)_犯罪・自殺・依存への影響

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は処方データベースを用いた抗ADHD薬の最新の疫学レビュー(2019)より、「犯罪」「自殺・自傷」「依存」の3つを紹介します。前回では、抗ADHD薬の長期的な影響について「自動車運転」や「…

【最新レビュー】抗ADHD薬のリスクとベネフィット(1)_長期的効果、運転や教育への影響など

こんにちは、株式会社ライデックの学術広報の佐原です。 さて、今回は処方データベースを用いた抗ADHD薬の最新の疫学レビュー(2019)を紹介したいと思います。なぜ紹介するかと言うと、抗ADHD薬を飲んでいる人も飲んでいない人も、多くの人が短期的な副作用…

夜明け前

精神保健の分野で有名な方についてまとめてみました。

捉え方の枠組みを変えてみよう〜リフレーミングについて〜

リフレーミングって聞いたことがありますか?

スマホ依存 (Smartphone addiction)について考える_(2)

今回の記事では、自分でできる簡易スマホ依存度チェックをいくつか載せています。スマホ依存はこれからますます社会問題になってくると思われます。気になる方は画像をダウンロードして使ってみてください。

スマホ依存 (Smartphone addiction)について考える_(1)

この頃、弊社でも10〜20代の若者を中心に、スマホ依存に悩む声が聞かれるようになってきました。今回から2回にわたり“スマホ依存”について取り上げてみます。1つの論文を取り上げるのではなく、私なりに総括してみようと思います。

【tDCS特集】あたまに電気を流すアレ_(1)

“微弱な電気を脳に流す”=経頭蓋電気刺激技術に関する特集記事を2〜3本書いていきます。

【台湾のいじめ研究】発達特性から見えてくる幸福感の感じ方の違い

この研究では、発達障害の診断といじめ、そして彼らの心理的幸福度と社会適応度が関連しているかどうかを調査している。

【ADHDの脳画像研究】成長とともに脳発達の差はなくなっていく?

脳皮質の表面積や皮質下の厚さをADHD(注意欠如・多動症)とTD(定型発達・非ADHD)で比較した大規模なメタ解析の研究結果だ。

【風邪は万病のもと】子どもの頃に感染症に罹ることで精神疾患を発症しやすくなる?

今回は、子ども時代に感染症に罹患することで、思春期以後の精神疾患発症のリスクが上がるかどうかを調査した研究を紹介します。

学習に影響する報酬系の不全問題

茶柱立ってると、ラッキー!って思いません? 思いますよね?そんなふうに、やった!と思うようなことがあったとき、嬉しい時に働く脳のシステムが報酬系です。 さて、ADHD(やASDも)の子と接していると、褒めても通じないということがよくあります。叱るんじゃなく褒…

自分を知り、自分をかえていく